おすすめの旅 海外旅行 オーストリア編

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オーストリアと聞いて、皆さまはどのようなイメージをお持ちでしょうか?
モーツァルト、ワルツ、オペラ、クラシック音楽、クリムト…… こうした芸術の都というイメージが強いかもしれませんね。私もそうでした。そして実際に訪れてみると、まさにその通りでした!

クラシック音楽や美術、建築などの芸術が好きな方には、オーストリア旅行を強くおすすめします。オペラやクラシック音楽のコンサートは比較的手頃な価格で鑑賞でき、美術館も充実しているため、心ゆくまで楽しめるでしょう。また、オーストリアは芸術だけでなく、自然の美しさでも知られています。「美しき青きドナウ」でおなじみのドナウ川や、透明度の高い美しい湖が数多くあります。特にザルツブルクやハルシュタットは、自然の豊かさを感じられるおすすめのスポットです。


この記事では、私が実際に訪れたオーストリアの人気の観光地や、少しマニアックなスポットをご紹介します。

オーストリア おすすめのスポット11選

ウィーン国立歌劇場

ウィーンと聞くと真っ先に名前が出てくるこちらの歌劇場。こちらでは15ユーロで館内ツアーに参加できます。特に、日本語ガイドの方の説明がとても流暢で分かりやすく、滅多に入ることのできない舞台裏、オーケストラピットなども見学できるのでとても貴重な機会になると思います。ぜひ参加してみてください。

ベルヴェデーレ宮殿上宮(オーストリア美術館)

クリムトの代表作《The Kiss》(日本では《接吻》)で有名な美術館です。この絵を見るために世界中から人が訪れるため、館内はかなり混雑しています。私が訪れた際も入場制限がかかり、当日の窓口チケットは完売していました。翌日に再訪することになったので、事前にオンラインでチケットを購入しておくことを強くおすすめします!

ウィーン美術史美術館

ブリューゲルの《バベルの塔》(「大バベル」)、クリムトの壁画《パラス・アテナ》、そして「世界一美しいカフェ」があることで有名な美術館です。他にもフェルメール、レンブラント、ルーベンスなどの名作が展示されています。鑑賞後は、館内の「世界一美しいカフェ」で優雅なひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか?ローストビーフのサンドイッチはボリュームたっぷりで、とても美味しかったです。

アルベルティーナ

モネの《睡蓮》をはじめ、シーレ、クリムト、ピカソなど、近代寄りの作品が多く展示されています。特にシーレのデッサンが豊富で、改めて彼の才能を実感しました。また、アルベルティーナ広場には人気のホットドッグ屋さんがあります。美術鑑賞の合間に立ち寄るのもおすすめです。

レオポルド美術館

世紀末ウィーンを代表する画家クリムト、シーレ、ココシュカ、音楽家グスタフ・マーラー、建築家オットー・ワーグナーの作品、そしてセセッション(ウィーン分離派)のポスターなども展示されております。その他の見どころはココシュカが女性作家に依頼して制作させたアルマ・マーラーの人形ですが、若干不気味です。※本物のアルマ人形はココシュカによって壊され、展示されているのはレプリカです。

セセッション

「金のキャベツ」と呼ばれているドームが有名でウィーンを代表する建物のひとつです。こちらの地下でクリムトが描いた壁画《ベートーヴェンフリーズ》を見ることができますが、残念ながら壁画は写真撮影禁止ですのでご注意ください。ポストカードなどは販売されています。

シュテファン大聖堂

ウィーンのシンボル的な大聖堂で、教会内部は天井がとても高く、広々とした空間に美しいステンドグラスや大きなシャンデリアが輝き、ローソクのゆらめきも相まって幻想的な雰囲気を醸し出しております。椅子に座り静寂の中で癒しのひとときを過ごしてみてはいかかでしょうか。教会は入場無料ですがエレベーターで塔に登る場合は有料です。

オーストリア国立図書館

図書館というより優雅な宮殿、美術館のような国立図書館です。楕円形ホール中央にカール6世の彫刻がドーム真下にあり、神々しく光を浴びて一層際立っております。この図書館は場所が少し分かりづらいので迷う方が多いです。

シェーンブルン宮殿

夏の離宮として建てられた宮殿で、豪華絢爛な部屋の数々に圧倒されます。こちらでマリア・テレジアやマリー・アントワネットが過ごし、モーツァルトが幼少期に演奏を披露しました。また、「会議は踊る、されど進まず」という言葉で知られるウィーン会議が開催された歴史的な場所でもあります。2024年2月1日より、個人的な非営利目的での写真・ビデオ撮影は可能になりましたが、フラッシュ、三脚、自撮り棒の使用は禁止されています。

グリンツィング墓地(グスタフ・マーラーがお好きな方へ)

グスタフ・マーラー、アルマ・マーラーが眠る墓地です。ウィーン中心地から離れた場所にあり、トラムで「Grinzing」行きに乗り、「An den langen Lüssen」停留所で降りて坂を登ると到着します。私がウィーンを訪れる理由、それはこちらのお墓参りです。ご興味がある方はお墓参りしてみてはいかがでしょうか。

アッター湖(グスタフ・マーラーがお好きな方へ)

切り立った岩山、透明で青く澄んだアッター湖のほとりにグスタフ・マーラーの作曲小屋があり、交響曲第3番はこちらで誕生いたしました。建物自体は当時のまま残されていますが、内部は改装されており、扉を開けると交響曲第3番が流れます。

マーラーの作曲小屋はオーストリア内に3ヶ所点在しております。

・アッター湖

・ヴェルター湖畔のマイヤーニッヒ

・ドブラッハ

アッター湖にある作曲小屋は、現在ホテル・フェッティンガーが管理しています。
このホテルは10月中旬から4月下旬頃まで冬季休業となりますが、訪問の1週間前までにホテルへメールで問い合わせれば、休業期間中でも作曲小屋の内部を見学することができます。また、アッター湖はグスタフ・マーラーだけでなく、クリムトが風景画の題材として描いており、「クリムトセンター」という博物館もあります。ただし、こちらも冬季は休館している可能性があるため、ご注意ください。

公共交通機関でアッター湖へ行く場合、ウィーンからは約2時間45分程かかり遠いですが、ザルツブルクからは約1時間30分程で行くことができます。ご参考までに行き方を記載いたしました。

電車 : ザルツブルク → フェックラブルック(ウエストバーン鉄道またはオーストリア鉄道)

フェックラブルックで下車してカンマー線に乗り換え

フェックラブルック→カンマーシェルフリング

バス : カンマーシェルフリング(始発)→ ゼーフィールド/ガストハウスフェッティンガー

最後に

オーストリアには、今回ご紹介した場所以外にも魅力的なスポットが数多くあります。特に11月中旬頃からは国内各地でクリスマスマーケットが開催され、街全体が華やかでロマンティックな雰囲気に包まれます。地域ごとに異なる特色を持つため、私自身もオーストリアへ訪れる時期は冬が多いです。また、ウィーン、ザルツブルク、アッター湖周辺のシュタインバッハなど、これまで訪れた場所はどこも治安が良く、人々は親切な方が多いと感じました。これからオーストリアに初めて行かれる方や旅行を検討されている方の参考になれば幸いです。

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